会社を所有しているのは株主。中小企業の場合、親族内で自社株を持ち合う、もしくは経営者が単独で持っていることが多いです。そして、自社株が経営者名義だとすると、それは経営者の個人資産となります。創業から数十年、会社の業績が上がり、純資産が増えてくると、連動して自社株の価値(価格)が上昇していきます。そうすると、個人財産が高額になるため、遺言や生前贈与、事業承継税制の活用など、相続対策・相続税対策が必要なケースがでてきます。
また、自社株には「議決権」があり、会社の方向性を決める大事な「支配権」としての機能があります。自社株を親族間で持ち合っている場合、その支配権が分散し、会社経営に影響を及ぼす場合があります。この場合は事前の対策が何よりも大切になります。